豊かな自然の中で
伸び伸びと
身体を動かし、
様々な発見をする
教育プログラム
本園の
5年一貫教育
本園は2018年4月、柏原市で初めての「認定こども園」となり、これまで培ってきた幼稚園教育に保育機能が加わりました。
また2019年4月より0~2歳児の受け入れを開始し、「0歳から5歳までの一貫教育」を行う体制が整いました。
0歳から5歳までの子どもの発達過程を連続的にとらえ、乳児期から幼児期を通じて発達段階に応じた教育・保育を提供することにより、心身の健全な成長を促します。
0、1、2歳児クラスでの丁寧なかかわりと、五感を大切にする保育を行うことにより、3~5歳児になった時に自分を信じ、他人を信じて積極的、意欲的に物事や困難なことに取り組むことができ、その後の成長や発達の大きな力になります。
誕生から就学前の体も心も特に大きく発達する大切な0、1、2歳の時期に、一人ひとりとの愛着関係を基盤に五感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚)を大切にする保育を行います。
- 「こころとからだを育むプログラム」
- 本園の豊かな自然環境や人的環境を活かして、たくさんの友達との毎日の生活(遊び)の中で運動機能を高めます。
- ・身のまわりにある色、音、動くものなどを「見たり」「聞いたり」身近な自然に「直接触れる」等の経験を通して感覚の働きを豊かにします。タブレットや映像などによる間接的なかかわりでなく直接の体験を大切にします。
- ・附属幼稚園ならではこそのかかわりとして、大学、短大、高校等の専門課程の教員や学生と日々かかわることができます。
- ・本園は「保育担当制」を取り入れています。
ひとりの園児に対して同じ教員が継続的にかかわりながら、状況に応じて他の教員も柔軟にかかわることで、園児と教員の信頼関係を構築し、愛着関係を大切に育て、安心して物事に取り組める環境を作ります。
- 本園では、「めばえプロジェクト」として、五感を育み、豊かな心を育てる教育を実践しています。
- 0歳児「はじめて」
- 初めて体験する物、事、人との出会いを大切にし、担当教員に見守られている安心感から、積極的にかかわろうとする姿勢を育みます。そのことによって好奇心や意欲を育て、1歳児に向けて主体性をもって行動できることをめざします。
- ・担当教員が日々かかわりながらしっかりとした愛着関係を築き、人との信頼関係の基礎を形成する。
- ・園生活を通じて、基本的な生活のリズムを身につけ、心身共に健やかに育む。
- ・担当教員に対する信頼感の中で、感じたことを表現し、受け止められる心地良さを味わう。
また身のまわりのいろいろな物や人、事象に興味を示し、自分から近寄ったり触れたりする。 - ・そのことから大脳への刺激を受け、健全な心と体の成長を促す。
- 1歳児「お散歩大好き」
- 「五感」を育むために最適な自然環境を十分に堪能できるよう、毎日の活動の中に「お散歩」の時間を設け、自分で触れたり見たり、聴いたりする(=五感を育む)機会をもちます。その経験が2歳児になったときに、感じたことや不思議に思ったことから「考える」経験につながります。
- ・学園の豊かな自然環境の中で散歩したり遊んだりする。
- ・教員に見守られている安心感の中で、身の回りの簡単なことを、手伝ってもらいながら自分でもしようとする。
- ・身の回りのことに興味を示し、いろいろな物にかかわったり触れたりして感じたことを、教員や友達と伝え合い共感し合いながら人とかかわる喜びや楽しさを感じるようになる。
- ・園生活の中で色々なものに触れたり、聴いたり、嗅いだりすることで五感が刺激され、大脳の発達を促す。
- 2歳児「何でも体験」
- 自分の感じたこと・考えたことに対して、積極的に取り組む姿勢を育みます。
自分の考えや工夫を肯定的に、共感をもって周囲に受け止められることで身の回りにいる人への信頼感をもち、人とかかわる力を育てます。- ・基本的な生活習慣を身につけ、安心できる教員のもとで、できることは自分から進んでしようとする。
必要に応じて教員が手伝いながら、自分でできたという達成感を感じるようになる。 - ・毎日の遊びの中で、たくさんの物に触れ、不思議に思ったり、感動したりする。
- ・不思議に思ったことや自分なりに気づいたことを試したり、工夫したりする。
- ・自分の発見したことを教員や友達に受け止めてもらい、有能感や自己肯定感を育む。
- ・基本的な生活習慣を身につけ、安心できる教員のもとで、できることは自分から進んでしようとする。
大切な幼児期に健やかな心と体を育て、子どもの生活=「遊び」=「学び」の考え方を主軸に心身の調和の取れた子どもを育てます。
1号園児・2号園児一体のクラス編成のなかで、認定区分に関係なく本園の教育を受けていただきます。
「体力向上プログラム」
- わくわく広場
- 園舎から歩いて約700m(同じ敷地内)のところに「お山のひろば」があります。お山のひろばまで歩いて登り、走り回ることで体力もつき、すこやかな身体を育みます。
自然の地形を生かした広場には、発育段階に合わせた様々な遊具も設置され、楽しみながら自然と、幼児期にふさわしい発達を促します。
体を使って思いっ切り遊ぶことで、様々な神経が刺激されて脳の前頭前野が発達します。また、何事にも意欲的に取り組む態度・豊かな心の育ちも促します。 - 本園では、「めばえプロジェクト」として、「お山のひろば」を活用し、各年齢に応じた教育を実践しています。
- 正課(体育)
- 3歳児では体を動かす楽しさ、4歳児では縄跳びや鉄棒、マット、跳び箱等を通して体のバランス感覚や反射性を、5歳児では集団での活動(組み立て体操、ドッジボール他)などの運動を通して仲間と協力する力を育てます。
「できた」という思いから運動有能感が培われ、自然と積極性を養います。
- 正課(剣道)(4歳、5歳児)
- 専任講師の指導の下、礼儀を重んじる心を大切に、体力向上を図ります。
あいさつや礼儀作法、お互いを思いやる気持ちや頑張る気持ちを育てます。
「情操教育プログラム」
- 「感恩」
- 建学の精神「感恩」を基盤に、素直に「ありがとう」と言える感謝の心、「いいよ」と言える寛大な心、「ごめんなさい」と言える素直な心を育てます。日々の園生活の中で、また本園の教育の中での根幹として、子どもの情操を十分養い豊かな心を育てます。
- 絵画、造形教育
- 子ども美術教育の専門家の指導を受け、子どもの主体性を大切に、心をたがやし豊かな創造性を育みます。
各自の発想を尊重し、粘土や絵の具の他、身の回りにある身近な素材(空き容器、自然物など)を使い、自由に伸び伸びと表現する活動を行っています。
子ども自身が「活動内容」「使用する道具」「テーマ」を決め、感じたことを素直に表現し、作品は二科展、童美展、全大阪幼年美術の会、大阪幼少年美術の会、アンデパンダン展など、展覧会にも出品しています。
- 音楽教育
- 歌、器楽合奏、リズム表現等を通してきれいな音を感じたり、友達と一緒に声や動きを合わせたりすることで音を楽しみ、心を豊かにする教育を行っています。
5歳児は関西女子短期大学保育学科の定期演奏会(保育フェスタ)に参加し、大きな舞台でたくさんの人に合唱を披露しています。
その経験から、大勢の前でも自信をもって、自分の思いを伸び伸びと表現できる子どもを育てます。
「言語教育プログラム」
- 英語教育
- ネイティブスピーカーの講師により、楽しみながら海外の言葉に触れます。幼児期から本物の英語に触れることで感覚的に英語耳を育てることに役立ちます。
「英語」を話すことではなく、「いろいろな言葉があること」や「新しい言葉を知る楽しさ」「言葉が通じ合う楽しさ」を主体に、「自分の住んでいる国」や「いろいろな国」に対する興味関心を深めます。英語を通して多様性への寛容力も身につけることができます。
- 絵本読み聞かせ
- 毎日の担任による絵本・紙芝居のほかに、関西女子短期大学保育学科の学生による絵本の読み聞かせを行い、お話の世界を楽しみながら、言葉の獲得や集中して聞く姿勢を身につけます。毎日の読み聞かせは想像力を豊かにし、語彙力を伸ばすことに役立ちます。
「食育、保健プログラム」
- 食育
- 自園給食を行うことで、原材料に触れたり調理のお手伝いをしたりする機会を設けています。そして、調理室からの「匂い」「調理の様子」「調理をする音」「食事を味わうこと」など、五感に働きかける食育を行っています。
食べ物を作ってくれた人への感謝や食べる時の行儀、挨拶を毎日の食事で伝えています。また、食事の姿勢や、箸の持ち方、食器の並べ方なども、絵などを利用して日々の食事の中で身につけていきます。
流しそうめん体験(4、5歳児)や魚の解体ショー、おもちつきなど、様々な体験を通して、食べることの楽しさや食べ物の大切さを学んでいます。
令和元年度は関西福祉科学大学教育学科子ども教育専攻の学生と共に4歳児がミニトマトの栽培を行いました。
食育の詳細はこちら→https://kwck.ed.jp/about/food/ - 本園では、「めばえプロジェクト」として、「菜園活動を通じた食育」に取り組んでいます。
- 保健指導
- 関西女子短期大学歯科衛生学科の協力による歯科保健指導(歯磨き訓練、フッ素塗布、虫歯のお話)、関西福祉科学大学健康科学科の協力による保健指導(視力検査、聴力検査、衛生、安全指導)など、専門性を活かした指導を行っています。
5歳児は歯科衛生学科の実習室で、歯科医院と同じ設備を体験しながら検診、フッ素塗布を受けます。